由美様が『立派な尻尾をつけてあげる』とおっしゃってあたしに見せてくださったのは、大型犬をイメージしたと思われるふさふさした尻尾付きのバイブだった。おっしゃる通り太くて立派で……これが……このマゾ牝の……はしたないお尻の……穴に……
「着けてあげるから、自分で準備なさい。こっちは私がしてあげるから」
と由美様は、あたしの唇へバイブの先端を押し付けた。反射的に、先端へ軽く口づけするあたし。ああん。ご主人様が、空いている手の指でマゾ牝のアナルを弄んでいらっしゃる。
「……んむっ……準備……ですか……?」
後ろの穴から来る快楽の電流に耐えながら、由美様へお尋ねした。
「そう、準備。また四つん這いになって、バイブを舐めて濡らしなさい。ちゃんとやらないと、痛いのはあなただからね」
「……は……はい……」
そのご命令に従って、あたしは、再び四つん這いへ戻る。犬の前足になった両手だとモノを押さえにくい。
「……んん……んむっ……ちゅぱ……ちゅぷっ……」
それでも何とかバイブを押さえたあたしは、そのまま先端を舐めしゃぶり始めた。
「いい子ね」
由美様に犬耳とお尻を撫でられて、心地よい電流に痺れる。でも、お尻はともかく、何で犬耳を触られて感じるんだろう?
「しばらくそのまま待ってなさい。準備をしてくるから」
と、由美様が奥の部屋へ行かれた。あたしは、ご命令に従いバイブを丹念にしゃぶり続ける。かつてのフェラチオ調教で仕込まれ慣らされた口は、どう唇や舌を這わせればイヤらしくなるかしっかりと覚えている。嬉しいんだか哀しいんだか、ちょっと複雑な気分。
「お待たせ」
頭上からの声に顔を上げると、由美様がいつの間にかお戻りになられていた。美しいお顔で微笑まれながら、あたしの目の前へ浣腸器と液の入った瓶を置かれる由美様。バイブをしゃぶっていた口で、あたしはお尋ねする。
「……この液体が……マゾ牝の……穢れた穴に……注がれるのですね……」
『準備』というお言葉で何となく予想してはいたけど、いざ目の前へ置かれると、新たな羞恥と歪んだマゾの悦楽を覚えずにはいられない。
「……恥ずかしい……でも嬉しい……ご主人様……ゆうこは……やっぱり……変態の……牝犬みたい……です……」
由美様の手に収まった浣腸器が大量の浣腸液を吸い上げていく様を見て、あたしの心臓がバクバクいっている。
「いいのよ。もっと変態に、淫乱になりなさい。そうなるように、私が躾けてあげるから」
もっとも、と由美様は、笑顔で言葉を続けられる。
「あなたのお尻の穴は穢れてなんていないけどね。だってほら、ここも……すっごく綺麗なピンク色」
そうおっしゃって浣腸器を置かれた由美様は、指であたしのアナルを指し示された。
「……恥ずかしいです……ゆうこの……お尻の穴……本当に綺麗なピンク……なのですか……?」
必要以上に綺麗にしようと意識した事のない箇所なので、何となく不安になってしまう。
「ええ、そうよ」
突然後ろの方からきた刺激に、身体が震える。続いてカシャッ、という音が聞こえると、
「ほら、綺麗でしょう?!」
由美様が、再びデジカメをあたしに見せてくださった。綺麗な指でしっかりと拡げられた不浄の穴の画像。誰のものか言うまでもない。
「……はい……きれい……ですけど……」
そう応えたものの、自分から直に目視できず、まして他人の目に晒すはずのない箇所を撮られた事実は、今まで与えられた以上の恥辱であたしの胸を満たす。
……あたしって本当……ダメな牝犬だ……こんな事で……恥ずかしがっている……なんて……もっとご主人様に……お悦びいただくよう……痴態を……淫乱ぶりをご覧いただかいないと……いけないのに……
「やれやれ、さっきから散々恥ずかしいことをされて、その度に恥ずかしがって……よく飽きないわね」
「あうっ……」
呆れた、といわんばかりの冷ややかな笑みを浮かべられた由美様。
そうなんです。マゾ牝は、そうやってお言葉でも責めていただくのが嬉しいんです。
「まぁ、そこがあなたのいいところなんだけど。いくら犬になっても、完全に羞恥心を無くしちゃったら、躾ける方も躾け甲斐がないし。だから恥ずかしがるなとはもう言わない。でも、私に二度同じ事を言わせることだけは、絶対にないようにしてね。じゃないと鍵穴を壊しちゃうから」
「!?」
恐怖にびくっとするあたしの身体。そうだった。このマゾ牝の運命は、由美様のお気持ち一つで全てが決まってしまう。
「……かしこまり……ました……」
震えながら、ご主人様にお応えする。
……首輪の鍵穴……を壊されたら……二度と……戻れ…………戻れなくても……いい……かな……?……だって……『マゾ牝』のプレートを……ぶら下げて……あたしは……それを認めて……悦んで……
「ほら、口がお留守になってるじゃない。きちんと舐めなさい」
由美様からいただいたご指摘が、あたしを妄想から現実へと引き戻した。次はないぞ。ご主人様の険しい目が、そうおっしゃっている。
「……も……申し訳ございません……」
「そうそう、それでいいのよ。じゃあ、こっちも始めるわね」
慌ててバイブを口にしたあたしをご覧になりつつ、由美様が液で満たされた浣腸器を手に取られた。アナルに浣腸器の先端を当てられる。その瞬間、液体が一気に穴の中へ注がれた。
「……んんんっ!?」
液の冷たさに感じてしまうあたし。
「どう? 苦しくない?」
という由美様のお言葉に頷き、少し経ってから地獄の時間が訪れた。
「……ん!?んんっ!!」
強烈な便意が、腹の中で飢えた獣みたいに暴れ出す。辛くて、苦しい。それに、熱い。身体が燃えて、どうにかなってしまいそうだ。大量の汗が、肌を伝っていく感触がはっきりと分かる。でも、ここで粗相をするわけには……少しでも気を紛らわそうと、バイブを夢中でしゃぶり続ける。
「もう少しだけ、我慢してね」
「ん、んんっ!!」
髪の毛が貼り付くくらいに額が汗でびっしょりしているけど、由美様に優しいお声をかけていただき、頑張ろうと思う。けれども、あたしの気持ちと裏腹にどんどんお腹が限界へ近づいていく。そんな時、由美様から意外な事を尋ねられた。
「ねぇ、優子さん。浣腸液に私のおしっこも混ぜてあげようか?」
「んっ!?……」
一瞬驚いて、バイブをしゃぶる口が止まりかける。
……ご主人様のおしっこが……浣腸液と一緒に……あたしの後ろの穴へ……そう思っただけで感じてしまい、あたしは、反射的にこくっと頷いた。そして、ぶるぶると震えの止まらないイヤらしいお尻を、由美様の前へ差し出す。おしゃぶりを再開した口の動きにも、一層熱が籠もる。
「分かった。直接入れてあげるから、お尻を突き出しなさい」
由美様は防水シートを敷かれると、このマゾ牝のアナルを再びご自身の指で拡げられた。くっ。ダメ。で、出ちゃう。でも、まだ耐えなくちゃ。ご、ご主人様の素敵な黄金水を、こ、このマゾ牝の卑しい肉穴にいただけるんですもの。
と、由美様の次のお言葉が後ろから聞こえた。
「行くね……んっ」
びしゃびしゃ、と弾ける水音とともに、汗とは別の生暖かい液体でお尻が濡れていく。穴だけに収まらず、お尻から背中へかけてかかる由美様のおしっこが、太ももを伝って床へ滴る。
あんっ、この温かさ、後ろから来るこの匂い、堪らない。あたしのアナルをご主人様の肉便器のように使われ、小便くさくしていただけるなんて、マゾ牝にとってこれほどの悦びがあるだろうか。嬉しすぎて涙が出てしまいそうだ。
やがて、浴びせていただくおしっこが少なくなり、ついにはなくなった。
「ふぅ……」
由美様の満足気に息をつかれたご様子で、お小水の終わられた事を悟る。正直おしっこ浣腸の効果があったのかどうか分からないけど、もう汗の量も肛門の筋肉も限界を越えてしまったから同じだ。これ以上バイブをしゃぶっていても、この痛みはわずかも紛らわす事はできない。
「随分と苦しそうね……トイレはあっちにあるから、そこまで頑張って」
由美様の新たなご命令で、あたしは、バイブを咥えたまま四つん這いで歩き出した。全身の震えはひどくなるばかり、グローブとブーツを着けた手足はガクガクしておぼつかない。でも、あそこまでいけば……この内なる責め苦から……解放される…………ご主人様が……こんな下等な存在のために……わざわざ……用意してくださった……おトイレまで……辿り着けば……辿り着かなくちゃ……………………
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